15年ぶりの改訂

完成

「青森市に提出する場合の建築確認申請の手引きVersion.3」15年ぶりの改訂作業を青森県建築士会・青森支部青年委員会で3年がかりで行いました。
私が青森支部青年委員長になったときに、この本を改訂したいといって10年以上放置されていた改訂作業を行いました。正直、1年か2年で改訂出来るかな?なんて甘い考えではじめましたが・・・なかなか仕事の合間に少人数でやることが非常に難しいことを知りました。
その本がとうとう完成しました。本日が講習会締め切り最終日だったのでちょっと自己満足している本の写真をアップします。

天空率
私が担当した天空率の簡単な解説のページです。図はCADでかいてそれをイラストレーターで編集しました。思ったよりきれいに出力されて満足です。
こいつがわかれば斜線制限なんて怖くない???です!!

カラー
行政の会員の方が担当した地区計画のページです。カラー印刷にすることで地区計画地域がよりわかりやすくなっています。
どうしても、モノクロコピーで渡される資料であるのでカラーは非常に嬉しいです。

先輩達から
建築士会の仲間が担当したページです。
先輩達からの財産でもあります。前回の書籍のレイアウトを維持して内容を現在の法律にアレンジしました。なるべく前回と同じようなデザインになるようにこころがけて、使いやすさをそのまま維持出来るようにしました。

壁量計算今回の改訂版で追加された図面の一部です。
当時と違って、書く図面が増えました。今では当たり前ですよね?的な内容かも知れませんが意外と若手の方と一緒にこの改訂作業をしていて気づいたのですが、普段このような業務をやっていないかたは書けない図面です。
そして、この本の改訂を通じてわかったことが今はCADの性能があがって自動計算になったり、民間の検査機関が出てきてサービスが向上したことにより、建築確認を意味がわからなくてもとれてしまう・・・つまり、自分で考えなくても自分でわかっていなくてもコンピューターではきだして、検査機関にチェックしてもらえば間違いを赤ペン先生のように親切丁寧に解説してくれるので答えは導かれ建築確認はおりるのですが、これをいざ受験のように自分一人の力で試すとなると出来ないという人が多いことがわかりました。
また、私の方は改めて人に教えるように本を書くという作業で勉強をしなおすことでわかることもたくさんあり、この作業はやってよかったなと思いました。

長期優良住宅さらに、長期優良住宅の図面の書き方、青森市版を追加。
これは結構つらかったです・・・他にもツーバイフォーの図面の書き方も追加しました。ツーバイフォーは特に間違って設計している方がほとんどなので是非とも本当の設計の仕方を知って欲しいなと言う私ともう一人の願いが込められています。
最近はツーバイフォーやっていませんが、たまにはやりたいですね。ちょっと、かわったツーバイフォーのネタを考えていますがコスト上がりそうで・・・それを希望するお客様がいたら一緒にやりたいのですけど・・・ツーバイフォーで家を建てたいという方でぜひぜひ声をかけてくださいね。
正しい設計監理いたします!!そして、ちょっと材料をかえて低炭素型ツーバイフォー住宅に住んでみませんか?

歴代本歴代の三冊を並べてみました。
その時その時の印刷技術の進歩がわかりますよね。
二十五年前に、今の市役所の重鎮、現在の青森市の設計事務所の大御所さん達が若い頃につくり始めました。早々たるメンバーが名を連ねています。
私が建築士になったばかりの頃に、この先輩方に近づけたら・・・とかこの先輩のような仕事がこないかな?とかずっと上の存在の方々でした。今、こうして10年ちょっとたってその先輩方がやっていたこの本の改訂作業をこなし、無事にリーダーとして役目を終えることが出来ました。
先輩方に近づけたでしょうか?三年かかりましたが、少数精鋭で頑張りました。

次の改訂はいつになるでしょうか?次の大幅法改正があるときだと思います。5年後?10年後?
その頃には私も今の先輩方の年齢に近い状態です。その時、今編集作業をした私達は今の先輩方のようにこんな作業やっていたんだすごいなと思われる存在になっているでしょうか?先輩方の私達の意志を継いでまた再び改訂作業をする人がでてくるでしょうか?
5年後くらいの改訂なら・・・また私がやっちゃうかもしれませんけど・・・三年間のたくさんの想い出が詰まった改訂本。
一般の市民の方が目にすることはないとは思いますが・・・建築士会って、稲見ってこういうこともしているんだぁと思っていただけたら幸です。

そして、まだ建築士会に入会していないやるきある建築士の皆様!!実力はつきますよ!!是非一緒に活動しましょう!!