姉歯は忘れた頃にやってくる???
見積もりの微調整は現在もつづいており・・・
今回は、在来の物件はヒバの無垢材を使う関係で、いつも使っているクレテック工法が使えないので、市内のプレカット屋さんと打ち合わせをして、予算組をしていました。
そして、梁のかけ方、床合板の割り付けを考え、構造設計事務所で打ち合わせして、構造計算をした伏図をもとに実行見積をして最終調整というときに事件は起こりました。
同じ津軽地区でも、凍結震度も積雪加重も異なり、各地区によってそれにあわせた設計を心がけないといけません。
青森市の積雪深さは、一部除き180cmでそれにみあった積雪加重で、梁材の検討をしないといけませんが、そちらよりも浅い深度で加重計算をして、梁の検討をしたプレカット図で十分のような発言をし、私の設計図書に従わないプレカット屋さんが登場し、それを注意して構造図通り見積もってほしいといっても、私や構造設計事務所の図面に従うなら、この物件はやらないと打ち合わせをボイコットし、分離発注での取引をしないと圧力をかけられました。
違反建築に屈したくないので、青森市ではなくほかの市のプレカット屋さんにお願いすることになり、見積もりを調整することになりました。
施主様には大変迷惑をかけて申し訳ないお話しなのですが、積雪加重を偽装してコストを落としたくないので、他市の業者さんにお願いするという決断をするしかなく、大変悲しくなりました。
私のことを厳しいとか、きついとか言う業者さんが多いのですが、もし自分で一生に一度の買い物をするときに、わからないところで手抜きをされていたらどうでしょうか?
そういう業者さんには、もう少しエンドユーザーの気持ち考えてほしいですし、法律を遵守してほしいです。
そこのプレカット屋さんは普段から積雪加重を守っていないと言っていましたので、そんな業者さんで建築された建物があるということが悲しいです。
姉歯事件はなんだったのでしょうか・・・・