基礎工事パワーアップ

貫通補強

いつものごとく、基礎工事です。φ100以上のところには補強筋をいれてスリーブを処理します。大切なことですが、あちこちの現場を見ていてもなかなか住宅ではみかけません・・・

ベース

ベースの出来をチェック、今回は杭が無いので即基礎で楽です。鉄筋検査も合格をして基礎も順調です。

フック

そして・・・今回の目玉・・・フックです。

今回は、組み鉄筋でないのできちんと鉄筋にフックつけて配筋です。
このフックのあるなしで耐震強度不足が起きたりします。
フックをつけるか、スポット溶接を用いた組み鉄筋を用いることであばら筋を構造計算に含めることが出来ます。
構造計算は、長期優良住宅や木造三階建て、耐震等級表示で使います。
フックを付けないもしくは、スポット溶接しないということはあばら筋が入っていらい基礎と同じことになります。
仕様規定をもちいた設計で耐震等級で一等級であれば問題ないケースもありますが、正しく施工する場合はフックもしくはスポット溶接は必須です。
たまに、自分とこで溶接する業者さんいますが、これはスポット溶接より強度が低いため結局あばら筋が構造計算にいれられないことになります。

またフックにすることで鉄筋のカブリ厚も影響するので当事務所では立ち上がりの幅は150で設計します。

http://www.mlit.go.jp/tec/cost/cost/files/files.5/syousai/p15.htm

当事務所でいっていることの多くは、仕様規定ではなく性能規定のお話をして長年続けてきています。
建築設計は、徐々に法改正と共に仕様規定から性能規定にすすんでいます。長期優良住宅、低炭素住宅、住宅性能評価による等級表示は全て性能規定のお話しです。
構造の性能規定は、構造計算が求められます。構造計算をしっかりとすると鉄筋のピッチは300では間に合わず・・・鉄筋はフックを付けるかスポット溶接になります。うちは長期優良住宅だ、耐震等級2等級以上だといって仕様規定のお話しをしている企業が多いので注意です。

田植えはNG

そして、アンカーボルトもしっかりと固定して引抜力を安定させるため田植え方式でなくしっかりと先付けです。

パワーアップ

さらに、スタイロフォームもEXにパワーアップ厚さは変更なしです。
基礎断熱の強化に努めています。消費税もあがり建築コストもあがりますが色々とパワーアップすることで、ライフサイクルコストとランニングコストを効率アップして月々の支払いを住宅ローンと生活費と維持メンテナンス費用をあわせてトータルで安くする道を選択しました。

全景

さて、明日からは基礎回りの逃げです。