まじめにやるほどコストが上がる・・・
フランスで大活躍の換気システム・アエレコ本体設置の様子です。
第三種換気システムなのですが、日本の第一種換気システムより、熱損失が少ないパッシブなのにすごい、給気口がついてある換気システムです。
湿度を感知して、給気口のナイロンリボンが伸び縮みし、給気量を調整する仕組みです。
すばらしい!!さらに、トイレには人感センサー付きの吸い込み口をつけますので、トイレに換気扇をつけることはありません。
換気計画を損なうことないすばらしいシステムです。
佃の物件につけました。
石江の方は、鉄筋検査を無事に合格し、ベースを打設しました。
検査員の方が、私の監理現場にはじめてきた方で、今まで検査していてここまで、しっかりした鉄筋組をみたことがないとほめてくださいました。
最強の住宅作りを目指すので、当然なおしがきかない基礎には相当気合いを入れております。
その中で、役所工事なみと言われたのが、スリーブの鉄筋補強です。
わかります?丸い鉄筋でスリーブが補強されているのを??
φ100以上のスリーブをぬくときは、必ず補強しないといけないのですが、残念ながらほとんどの住宅の基礎工事ではやられておりません。
基礎が弱くなるので、やらなくてはいけないのに・・・
多くの検査を行っている、検査機関の検査員も滅多にお目にかかれないとのことです。
おいおい、それでも合格させるのかい・・・と思います。
ただ、φ100以内が補強いらないわけではなく、コンクリートの断面欠損として軽微なもので、コンクリートの強度に影響を与えられる物ではないと判断できる可能性が高いので、補強しないだけで、たとえφ100以内でもコンクリートの強度に影響を与える場合は補強をしなくてはなりません。
逆を言えば、φ100以上でも構造計算でコンクリート強度に影響を与えないので補強無しという結果が出るのでしたら補強はいらないということになります。
木造住宅の多くは、構造計算書の添付を義務づけられていないので、設計者の判断でこういったことを決められるので、私が厳しいだけと言われたらそれまでです・・・
私は、木造住宅の基礎でも基礎はRC造という考えの建築士なので、構造計算して鉄筋のピッチをきめ、補強の仕方を決めるので、こういう基礎を作ります。
ただ、これは建築士の判断を問われるのでまだ、指導に差が出ても仕方ないのですが・・・
外壁の防火構造の指導の差が、とても大きく、お施主様に強いる金額に莫大に跳ね返ってくる指導をしているので、とても腹立たしいです。
いつも、平等に指導をしてほしい、まじめにやる業者だけ厳しく指導し、ふまじめにやる業者を見て見ぬふりはおかしいと言い続けております。
ガルバリウムの防火構造、木製サイディングの防火構造、アルミ形成版の防火構造・・・目に余る物が多すぎて、お施主様の負担がひどい場合は、100万円以上も差がつくケースもあります。
そして今は、サイディングの認定書を添付しないとならず、さらに当初はその納め方を書いた書類も添付を求めていたにも関わらず、石膏ボードを屋内側に裏打ちしていないで、防火構造になっていないのに確認申請書どおりにやっていないのに完了検査済証がおりてしまいます・・・
居室の天井高さだけ石膏ボードをはるのではなく、桁まで石膏ボードをはり、無落雪の場合は小屋裏まで(小屋裏換気できなくなるので納め方を工夫しないといけない)石膏ボードをはらないとだめで、石膏ボードの枚数が増え、やりにくい作業なので職人の手間も増えます。
天井先張りしてから壁を立ちげるとか普通にやっていると、電気配線もやりやすいし、大工工事もやりやすい、建材費も少なくすむので、多くの現場はこのように認定書通りにやられておりません。
今日も、納めにくいと職人さんたちに言われたので、念をとりにいったのですが、残念ながら回答は同じ。小屋裏まで石膏ボードを張ってください。
みんなやっているからって・・・知っている、取引のない工務店や知人の設計事務所に電話して聞いたのですが、当事務所以外で小屋裏までやっていた確率0%・・・桁までやっていたところ、設計事務所で1社・・・
もっと、探せば小屋裏までのところも増えてくるでしょうし、桁までのところもふえてくると思いますが、この現状納得できません。指導は平等にしてほしいです。
聞きに来る人だけ厳しくなんて・・・小屋裏まで石膏ボードをはっているか、桁まではっているか写真添付を義務化するべきです。そこまで、指導するなら・・・
なんか、まじめにやるところだけ、工事費が高くなり、お施主様の負担が高くなるのでしたら、ローコストの違反建築ばかりに、ユーザーがながれてしまうのではないのでしょうか?