誰にでもわかる杭講座?
最近、杭の質問をされる機会が多いので、ちょっと簡単なお話を・・・
まず、青森市の場合は、地盤が強い場所が少ないので地盤調査するとほとんど杭うつことになると思います。
3~4mくらいの杭ですむのは地盤がいいほうだと私個人は勝手に思っております。
杭を過剰に打つ必要はあるとは思いませんが、昔から杭うっていないで建物建っていたから大丈夫とか、俺が大丈夫といったら大丈夫という根拠ない理由で杭を打たないのではなく、きちんとした地盤調査の結果で専門家と話し合い判断することをおすすめします。
でも、杭を打つことになってもきちんと施工しないのであれば、せっかくの杭に費やす費用が無駄になってしまいます。
設計監理がまだまだ普及していない青森県・・・誰が杭をきちんと施工したかチェックしてくれるのでしょうか???
たぶん、現場監督だったり、ビルダー、工務店の社長だったりだと思います。
きちんとチェックしている方も多いですが、ちょっと心配かもという方には簡単なチェック方法を今回おしえちゃいます。
とっても簡単ですので、実践?してみてはいかがでしょうか?
まず杭の芯ずれのチェックです。
杭をうつときに杭芯をだしていると思うのですが、その墨のラインに杭の中心がほぼのっていたら大丈夫。ずれていたらアウトです。
そういう場合も補強の仕方があり、杭の径の2.5倍ベースがあれば理想的といわれていますので、その半分の1.25倍ずれている位置からベース筋をのばしてもらえば一安心です。
杭工事も人がやることなので、ずれないというのが難しいのでずれたら施工ミスではなく補強することが大切です。
大幅な芯ずれは補強してくれているかチェックしてみましょう。
次は。杭頭処理のチェック。
杭ってベースと一体化させないと適正効果は得られません。
そこで、杭頭を処理するときは、ベース筋に杭処理したさいにでる細い鉄筋を巻き付け、杭がベースにめりこむように施工します。
ベース打設をすると杭がベースにめりこむためかぶりをとって厚さを通常より厚くするのが理想です。
砕石と杭頭がフラットになっているかチェックしてみましょう。
フラットになっていても、杭にちょこっとしたかぶせものをしてコンクリ流せば補強できます。
人がやる工事なので、ミスはありますので、そういう間違いをチェックして指摘するのが私たち建築士の仕事なんですね。
せっかく、杭に費用を費やすのです。きちんとした効果がほしいですよね。
私は、杭のかぶり厚をとり、杭が理想的に働くベースの幅でやるので、基礎のベースが通常より幅が広く、厚さが厚くなってしまいますが、基礎はなかなかなおせないものなので、費用はゆとりをもてたらいいかなと思います。
One thought on “誰にでもわかる杭講座?”
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着工9日目 杭頭補強工事 杭心かなりずれてますけど・・・・
まず一番ずれてるのがこれ。たぶんこの範囲内に杭がくると言う意味で墨出しされた線から(杭心じゃないです) 11cmずれてます。
次にずれているのはこれ。7cmずれてます。他の杭はすべて…