建築基準法 第1条
姉歯さん弁明で、ヒューザーと木村建設に指示されたとか、リベートされたとか私の予想していたとおりのことを言いましたね。
この業界に入っているとだれもで予想できることでしたが・・・
実際、私も姉歯さんのようなことは言われたことがあります。見過ごせとか、ごまかせとか・・・ 私がそれを断って、その結果仕事を依頼しなくなった施主様、工務店もないわけではありません。
現状、下請けの仕事があって仕上げ等に口出せないときとかも多々ありますが、私の事務所としては最低限の建築基準法を守らせるように、現場に出て指示します。下請けとはいえ、最低限の基準を守らせる義務があると思うからです。姉歯さんのように、そこで妥協してしまえば今回のような事件がおきてしまいます。
仕事が減ろうが、工務店に恨まれような、施主に文句言われようが最低限の基準を守ってもらいます。自分が、元請けとなるときは基準法以上のことを求めて設計・監理します。でも、工事(施工)はしません。よく、私が新聞広告を出しているのを見て工事をやっていると勘違いする業者さんもいますが、私の事務所は工事はしません。あくまでも、設計監理です。
設計施工をしてしまえば、チェックがしにくくなると考えているからです。利益を意識すると、多少のことを見逃し始める可能性があるからです。ただ、これは私の考えで設計施工を否定するつもりはありません。設計施工だからできる自由度もあるので・・・きちんと監理できれば、それも悪ではないと思います。
建築基準法 第1条
この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低限の基準を決めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする
これが全てではないでしょうか?他の細かい難しい規定はたくさんありますが、第1条を理解でき、実行したいと思えば残りのことを必然的に実行するのではないでしょうか?
下請けのときに、基準法違反を指摘したことによって、私は鉄筋、かんなやのこぎり、とんかちを投げられたこともあります。やってらてるかと現場から職人全員を撤収させられたこともあります。
悔しければ、掘り起こしてみろと証拠を深い土の中に埋められたこともあります。現場のごみを二階からおとされたこともあります。げんばで胸ぐら捕まえられたり、罵声浴びたり等々色々されてきましたが、屈せずになおさせ、時にはそれが原因で取引をやめられたりしてきましたが、今回の姉歯事件を見て自分のしてきたことって間違っていないのだなと確信しました。
でも、こういうことされたおかげで現場を勉強したし、逆にその曲げない姿勢を見て、私に協力したいという業者もいて、そういう仲間で今の分離発注メンバーができたので、私は自分のパートナーの業者さんには誇りと自信と信用をもっています。
うちのメンバーで建築した現場は、間違いがあったとしても手抜きはないし、あった間違いは是正すると自信があります。偽造も手抜きもしないです。
その自信のあらわれが現場状況写真のネットでの公開と、現場の状況をみてもらうために現場の開放というシステムをとっています。
嘘だとしんじてもらえないかもしれませんが、私とかかわった施主様たちが証明してくれると思っています。